ブレイズオブストームは、多彩なサブウェポンの爆風を使って、電脳空間の敵を撃破する縦スクロールシューティングゲームです。前作クリスタルブレイカーでキャラバン系STGはやり切った感があるので、今回は、キャラバンスタイルは抑え気味にしています。クリスタルブレイカーがスターソルジャーリスペクトだったのに対して、ブレイズオブストームは、ザナックなどのコンパイルSTGリスペクトになります。どちらもキャラバン系じゃないの?と思われるかもしれませんが、自分の中では結構違うものなのです。
コンパイルSTGの特徴としては、可変する高速スクロール、多彩なサブウェポンが挙げられます。そして、画面内に多くの敵が滞在して、プチプチを潰すように敵や敵弾を処理する楽しさがあります。画面内に多くの敵が滞在するのですが、破壊可能弾が多く、通常弾も一部のサブウェポンで弾消しが出来ることで、バランスが取られていると感じます。
このプチプチを潰す楽しさを出すために、今作では前作にあった早回し(敵編隊を全滅させると次の敵編隊が出る)を廃止し、敵はあらかじめステージの所定の位置に配置しています。どちらが良いという訳ではなく、それはゲームの方向性によって、実装の仕方が変わってくるのです。
ゲームシステムについて説明します。メインショットとサブショットの2ボタン制で、メインショットはPアイテムを取ることでパワーアップします。サブウェポンは5種類あり、それぞれのアイテムを取ることで利用可能となります。サブウェポンにはパワーアップはありません。これは気軽に様々なサブウェポンを試して欲しいためと、ミスした後のリカバリをしやすくするためです。ダメージを受けるとメインショットは1段階パワーダウンし、サブウェポンを失います。ただし、頻繁にアイテムが出ますので、リカバリは容易です。
HP制+残機制で、HPが全て無くなると残機が減り、残機が残っていればその場で復活します。残機が全て無くなるとゲームオーバーです。コンティニューは無限で、コンティニュー時はステージの最初から再スタートします。HPは、たまに出るE(エネルギー)アイテムを取ると回復します。残機は、特定スコア獲得でエクステンド(増加)します。このように一発でやられるようなシビアさはありませんので、カジュアルに楽しめる作りになっています。
ゲームモードは、アーケードモードとキャラバンモードの2つ。アーケードモードは難易度NORMAL、HARD、EXPERTの3段階から選べます。HARD以上は手強い作りに調整しています。キャラバンモードは5分間のスコアアタックモードです。
アーケードモードは全7ステージで、古典的なアーケードSTG同様に通しプレイを前提とした作りになっています。ただし一度ステージをクリアすると、ステージが解放されステージセレクトから開始することができるようになり、練習に活用できます(2面以降から開始した場合は、1コインクリアにはなりません)。スコアはゲームオーバー時、または全ステージクリア時に記録されます。ローカルランキングとオンラインランキングに対応します。
今作では、攻略の自由度を高めたいという考えで、5つのサブウェポンを用意しました。5つのサブウェポンはそれぞれ特徴があります。場面に応じて、サブウェポンを使い分けることが、楽しい作品になっています。敵弾の弾消しが出来るサブウェポンもありますので、攻撃だけでなく防御的にサブウェポンを使うこともできます。ただし何か正解があるという訳ではなく、どのサブウェポンを使うのもプレイヤーの自由です。あなたにとって、使いやすいと思う武器を選んでください、という考えで作っています。
本作の特徴としては、サブウェポンは敵に接触すると爆風が発生し、その爆風は持続的に敵にダメージを与えます。この爆風による持続的ダメージをうまく活用することで、高火力を出せる仕組みになっています。本作の「ブレイズオブストーム」というタイトルは、まさにこのサブウェポンから発生する爆風からとっています。
本作では、ステージ構成や敵キャラのバラエティを豊かにするよう作成しており、約20体の多様なボスが登場します。また、ステージ毎に出現する敵やギミックが全く異なります。敵の種類はメカ系だけでなく、生物系、植物系など多様です。とはいえ世界観の統一は重要なので、ゲーム全体としてはサイバー空間として統一感を出すようにしています。
スコアシステムについて説明します。敵を倒すことで所定のスコアが入ります。これに加え、特徴的なのが撃ちこみ点です。敵にダメージを与えた時、そのダメージ量に応じて撃ちこみ点が入ります。特にボスにおいては、破壊可能な部位を多く用意しましたので、撃ちこみ点を稼ぐことが可能です。
また、Fアイテムを取るとフラッシュが発生し敵弾を消滅させ、全ての敵に10ポイントのダメージを与えることができます(基本的に雑魚敵の体力は10以下なので雑魚敵を全滅できます)。このフラッシュによって敵にダメージを与えた場合にも、撃ちこみ点が入ります。したがってスコア稼ぎの場合も積極的にFアイテムをとって大丈夫です。
特定の敵を倒したときに出現するクリスタルを取得すると、ステージクリア時にスコアに換算されます。ダメージを受けた時に10個のクリスタルを放出しますが、取り直すことも可能です。死亡時には全てのクリスタルを失います。
アーケードモードのボス戦においては時間制限があり、残り時間に応じてタイムボーナスが入ります。
キャラバンモードは、プレイ時間そのものに5分間の制限があり、制限時間内にステージを走破すれば、残り時間に応じてタイムボーナスが入ります。
アーケードモードの通しプレイ時の時間は約20分、1ステージあたり約3分となります。各ステージには約3体のボスが出現し、短時間で変化に富んだ濃縮したプレイ体験を味わえるような作りになっています。
ゲームの世界観ですが、サイバーダイバーの主人公が電脳空間にあらわれた敵と戦うというものです。これは私の過去作イメージストライカーの続編という位置づけです。なので別名PROJECT IMAGE STRIKER 3とも呼んでいて、私にとって純粋に作りたいものを作るという原点回帰の作品になります。今年は私がゲームを作り始めてから10年目なので、TERARIN GAMES 10周年記念作品となります。本作は様々な作品から影響を受けた部分が多くありますが、ゲーム全体としてはオリジナリティのある作品に仕上げています。私の作品は作品毎にテーマを変えていますが、10年間STGを作り続けているので、本作においてもTERARIN GAMESっぽさは継承されていると思います。
「ブレイズオブストーム」の作りとしてはSTGの基本に忠実で、攻略の自由度が高く、敵とステージのバラエティが豊かな作品を目指しています。さらには爆風などの特徴を加え、これまでの私のSTG制作のノウハウを注ぎ込んでいます。
リリースは2025第4四半期を予定しています。対応プラットフォームはSteamとNintendo Switchです。
5/4に開催される東京ゲームダンジョン8にてご試遊いただけますので、ぜひ起こしください。
Steamページを公開しています。ぜひWishリストへの登録をよろしくお願いします!